輪王寺の森づくり

本物の森作りとは?

本文は、平成16年6月19日の第一回輪王寺植樹祭に参加された方々にお渡しした文書をそのまま掲載したものです。(副住職:日置道隆)

この度は、第一回輪王寺植樹祭に参加協力して頂き、誠にありがとうございます。
なぜ第一回なのか? 輪王寺では、今後どんどん植樹して本物の森づくりをつづけていく意向だからです。

本物の森とはなにか!

植樹の様子

 日本はもともと国土の98%が森林で覆われていました。人間による森林の伐採が私達の開発の歴史です。植物には、本来その土地に生えるべきものが決まっています。人間の手が加えられなければ、そこに生えるべき木や野草が生えてきます。もともとあるべき木や野草が生えるからこそ本来の自然であり、生命力に溢れた本物の森といえるのです。本物の森の中では、高木・中木・低木・草本植物と互いにいがみ合い 競争しながらも、我慢しながら精一杯生き 共生しています。

 本物の森は、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれます。また、工場や自動車から排出される空気中のチリやうるさい音なども吸収してくれます。そして、わたしたちにおいしい空気をあたえてくれます。災害からわたしたちを守ってくれます。地下においては水をきれいにしてくれます。それから、いろんな生物が集まってきてわたしたちの心をいやしてくれます。

 わたしたちは、「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」を実践することによって環境を守り、将来の子ども達の生命や心を守るべきです。

ふるさとの木によるふるさとの森づくり

 今現在、平成22年開通予定の都市計画道路 北四番丁大衡線の工事が始まっています。その際に、トンネルを掘るために 輪王寺の参道の杉並木がほとんど伐採されます。今までは、コンクリートや鉄などの死んだ材料を使っての開発一辺倒でしたが、今回そのトンネルの上に本物の森をつくることによって参道を復旧する予定です。ふるさとの木によるふるさとの森づくりが実践されれば、より良い緑を再現することができるでしょう。

植樹の様子2

 本日の堆肥小屋まわりの第一回輪王寺植樹祭は、そのための布石というか本物の森づくりのための実験的な意味合いをもっています。この森づくりは、国際生態学会会長(横浜国立大学名誉教授)の宮脇昭氏の指導によりその土地本来の潜在自然植生を利用した「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」を実践したものです。来年の4月には、輪王寺墓地の山の上の方に約一万本の植樹を予定しています。そのために杉の木80本を伐採しました。宮脇昭先生にも絶対参加して下さる約束を取り付けています。皆様と本物の森づくりでまたお会いできることを楽しみにしております。

 今回の第一回輪王寺植樹祭におきましては、宮脇昭先生はもとより、理解を示してくれた住職日置道閑氏 愛知の(株)エスペックミックの前田文和社長と社員で仙台出身の水沼薫さん そしていろんなアドバイスをくれた檀家様で樹木医の三嶋久志様と森林組合の佐々木勝義様、それから実際に植樹する場所を汗水垂らしながらがんばって造ってくれた輪王寺環境保全部主任の佐々木優二さん 永見淳道君 まさる君 ゆたか君 ブンヤン君 タイからの留学生3人に感謝の意を表します。それぞれの立場の皆さんが目標に向かってがんばってこそなにごとも成し遂げることができるのです。

 本日は植樹祭に参加協力してくれた皆様、本当にありがとうございました。

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