百年先、千年先へ、いのちを守る森の防潮堤を
人間の予測をはるかに超える自然の猛威を見せつけられた東日本大震災では、多くの尊いいのちと財産が失われました。大津波に対して、本来いのちを守るはずのコンクリート防潮堤の多くは決壊し、アカマツの防潮林もほとんどが機能せず、根こそぎ倒れ、流木化してしまったのです。
輪王寺では、以前より森づくりを実践してきました。この知恵を、経験を、復興支援に、そして未来のいのちを守るために役立てられないだろうか。その思いから、輪王寺の森づくりにも尽力いただいた横浜国立大学名誉教授・宮脇昭氏が提唱する「いのちを守る森の防潮堤」構想に賛同。2011年7月31日に発足した「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会(現・森の防潮堤協会)」の一員として名を連ね、活動を推進することとしました。