「禅森一如」の思想のもとに。

すべての生命は、空間的にも時間的にもつながっています。仏教の根本にある縁起の思想とはまさにこのことであり、2,500年前に説かれた釈迦の教えは、自然観・宇宙観が根本にあり導き出されているのです。
私たち人間は、もともと自然を愛し、慈しむ心をもっています。生物間と環境との相互関係を追求する学問が生態学なら、すべての存在のつながりのなかで、心のありようと生きざまを説くのが仏教。
自然の森では、無限のいのちがそれぞれ役割をもって必死に生きています。そこには一切の無駄がありません。禅の修行は心と身体の無駄を捨てること、つまり自分自身が自然に近づくことを意味します。

「禅森一如」。その思想のもと、森づくりを実践し、地域へ、後世へ、豊かな自然を伝えていくこともまた、輪王寺の使命なのです。

祈り1
祈り2
祈り3